|
[伊勢湾の釣魚・ヤリイカ]
「ヤリイカのプロフィール」
ヤリイカは成長すると細身で長い体形を有するが、雄の体形はいちじるしく細長く
体の先端部がヤリのようにとがっているところからこの名で呼ばれる。
ヤリイカとケンサキイカは体形が酷似しているため一見では判別出来ずらいが、 ヤ
リイカのほうがケンサキイカより足は短く二本の触腕も短い。
釣り場での両者の判別方法としては、海中と釣り上げた時の体色からも判断出来
る。
ヤリイカは海中で透き通る様な褐色をしているが、釣り上げた時にはややその色を
増す。
一方ケンサキイカは、海中でヤリイカより赤みをおびた体色をしているが、 釣り上
げると更にその赤みがまし濃くなる。
釣期はケンサキイカが初夏から秋となるのに対し、ヤリイカは秋から初夏と正反対
の時期となる。
ヤリイカは春から初夏が産卵期となり、通常は沖合の水深100〜150m程の 海
底近くにいるが、産卵期や夜間には20m程の浅場へ群が接岸する事もある。
「ヤリイカの釣法」
ヤリイカは通常海底付近から上層10〜20m程に生息するが、 潮流や水温の変化
により時には水深の半分位まで浮上する事もある。
従って釣り方も、通常時と浮上時ではいささか異なる。
使用するタックルはいずれの状況でも同じものを使用する。
通常はイカサビキ仕掛けを着底させた後、潮流の抵抗による道糸のフケを速やかに
取り、緩やかで大きめなストロークで上層へ誘い上げてくる。
誘い上げ(シャクリ)の範囲は海底から上層へ20m位まで、
ヤリイカの乗りを探りながら繰り返す。
ヤリイカの乗りは、誘い上げ時におけるオモリと仕掛けの重量感に更に重みがます
事で確認出来る事と、誘いのストロークの頂点(停止時)で生体反応として現れる。 また、仕掛け着底後糸フケを取る際に乗る場合があり、ヤリイカは仕掛けが張った
状態よりたるみがある状態に反応する事が多く、仕掛けの上部に中間オモリ付きの
クッションゴムを用いるのもそのためである。
浮上時は仕掛け着底後、浮いているヤリイカのタナまで探り(シャクリ)上げる の
は効率的とは言えない。
仕掛け投入後、指示ダナの手前10m位からサミングで仕掛けの落ち込みを断続的
に止め、受け乗りを促しながら指示ダナを通過させる。
受け乗りは、仕掛けの沈む速度変化や沈下が止まり糸フケが出ることで判断出来
る。
この場合は、当然、指示ダナへの到達は仕掛けの下鈎から入るため、
ここで取り込みを行えば下鈎にしかヤリイカは鈎掛りしない。
そのため、沈下の変化が有っても、仕掛けの全長分は更に落とし込みを続行させた
後、 速やかに糸フケを取ると同時に軽くアワセを行い鈎掛りを確実にしておく。 落とし込みで受け乗りしなければ、指示ダナの下部から指示ダナの上部まで
誘い上げを繰り返す事になる。
「ヤリイカのタックル」
竿→1.8〜2.1mの先調子オモリ負荷80〜100号。
リール→6号PEラインが300m程巻ける電動中型リール。
ライン→高切れの予備に道号数をラインキャパ分持参。
仕掛け→プラヅノ11〜14cmの細身タイプ5〜7本鈎。
周辺機器→身切れ防止のための中間オモリの付いたクッションゴムと水中ライトな
ど。
オモリ→120号胴突きタイプ。
「鮮度保持」
イカ類は真水に触れると体液濃度が下がり、体色が白濁色になるため見た目にも悪
くなる。
夏場ならば海水に塩を適量くわえた水氷に入れるか、冬季はクーラーの蓋で氷を吊 り下げ直接ヤリイカに触れないなどの措置をしておく。
「お気に入りの料理」
刺身の場合はワサビ醤油やショウガ醤油でも美味しいが、 韓国のチョジャン(辛子
酢味噌)味でご賞味あれ。
私のお気に入りは(印籠詰め)、ヤリイカは煮付けても硬くならずスルメのイカ飯
より遙かに軟らかく、味も上品で有る。
もち米を洗い水切りしておき、皮をむきワタを取ったヤリイカの胴部に、 ぎんなん
と細かく刻んだ足とともに少量詰め込み爪楊枝で閉じる。
あらかじめカツオと昆布で取った出し汁で30分ほど煮込み、 その後10分ほど蒸
らせばできあがり。
|