[伊勢湾の釣魚・オニカサゴ]VOL.11

「オニカサゴのプロフィール」
 熊野灘から遠州灘にかけてのオニカサゴ釣り、又は、オコゼ釣りと言うと、
カサゴ 目フサカサゴ科のイズカサゴやニセフサカサゴの事である。
  カサゴ目の魚は種類が多く、ここで言うところのオニカサゴやオコゼは通称であり、
 正式和名のオニカサゴはオニカサゴ科の魚として存在するし、オニオコゼ科の
オニ  オコゼと言う魚もいるからややこしい。
 いずれにしても、沖釣りの対象魚としてのオニカサゴやオコゼはイズカサゴや
ニセ フ   サカサゴであり、外道にイソカサゴやサンゴカサゴの他、アヤメカサゴ、
ウッカリカサゴ、ユメカサゴなどのフサカサゴ科の魚がある。
 また、カサゴ目フサカサゴ科には鰭や頭部に毒性の強い針があり、
刺されると激痛を伴う魚が多い。
 そのため、釣魚の毒針を見極める方法としては、鰭や頭部の突起物の先端の皮を
 ハサミやペンチなどで押し下げてみて、透明で鋭利な針先が出てくればそれが
 毒針であり、速やかに切除する事が必要である。
 さて、肝心な味はと言えば、他に比較が出来ないくらい白身の極上の味で、
鯛やヒラメとは違う弾力性に富んだ独特の甘味が特徴の魚である。
 
「オニカサゴの釣法」
 テンビン仕掛2〜3本鈎に150〜200号のオモリを使用し、魚の切り身
(鰹のハラ モはオールラウンド)やイカの短冊を餌にして、水深100〜200mほどの海底
を根掛りに注意して探る。

   そこで、その釣り方を餌の刺し方から誘いの取り方まで、
順を追って説明して見よう。
1)餌の刺し方→水深があるため餌の刺し方が悪ければ、水の抵抗を受け鈎がクル
クル回るスクリュー現象により仕掛が縒れてしまい、ハリスと幹糸が絡み仕掛と
しての役割を果たさなくなる。
  そこで、正しい餌の刺し方は、身餌は先端部中心に鈎を浅く刺し、
イカの短冊は幅の狭い側から鈎を刺し反対側に抜く。
2)仕掛投入→沖の潮流は複雑な流れをなし、上層と中層、中層と低層と言うように
  潮流の速さや方向が異なる場合が多い。
  従って、一気に仕掛を海底まで沈めれば各層の異なる潮流の影響で、糸フケが
  大きくなってしまう。
  そこで、水深の半分くらいでスプールを押さえ道糸を止め、潮流に道糸を立てた後
再度送り込み、着底20〜30m手前でサミングにより落下速度を制御して着底 さ
せる事により糸フケは最小限度となる。
  着底後は速やかに糸フケを取りオモリで海底をコズキながら道糸が絶えず張った
  状態にする。
  3)底取りと誘い→オモリで海底をコズク事は水深や海底の変化を読みとるばかりか
    オニカサゴの活性を促す誘いにもなる。
  また、海底をコズクストロークは50cm位は必要であるが、時には海底から
2m位大きく仕掛を動かし誘い上げてみる。
  他にも、潮流の速さや活性状況にも因るが、頻繁な誘いよりも比較的高いタナ
  (海底から1〜2m)で仕掛を静止させた方がアタリが出やすい時もある。
  究極の誘い方は、ある程度同じ誘いを繰り返す事が基本だが、時々、仕掛の動き
  に変化を付けることが大切であり、アタリが遠ければコズク、誘う、タナで待 つ、
聞き上げるなどの組み合わせを試みる事だ。
4)アタリ→オニカサゴの歯はくわえた餌が逃れないように細く鋭い針状の短歯が
や  や内側向きに並んでいる。
  従って、この歯の形状から想像できる事は、一気に餌を丸飲みするのでは無く
取  りあえず捕食した餌の安全性を確認しながら、発達した胸鰭と相まって水中で
ホ  バーリング出来ることからじっくり餌を飲み込んで行くように思われる。
  また、船は流し釣りで潮下に流していく関係上オニカサゴが捕食した場合
、最初  のアタリは出てもやがてハリスのテンションが緩みアタリが出づらくなる。
  そのため、一気に穂先を絞め込む事は希有であり、
穂先を凝視して小さな前アタ  リを
捕らえたら竿を少し起こすか、リールをゆっくり巻き仕掛にテンションを かけ、
聞きアワセでオニカサゴの反転を促し鈎掛りさせる。
   5)取り込み→鈎掛りしたオニカサゴは気持ちよく穂先をゴンゴンと3〜4度締み、
やがて突っ込みが収まり重量感が感じ取れる。
  そして、海底から20〜30m程巻き上げてた所で再度突っ込みがあり、
穂先が ゴンゴンと大きく曲る生態反応にオニカサゴがしっかり鈎掛りしている事が
判 断出来る。
  その後、数回の突っ込みを見せ水面に姿を見せるが、
この瞬間が気が抜けない   時だ。
それは、低層から水面まで激しく抵抗するオニカサゴの重量で鈎の刺さっ てい
箇所が割け穴が大きく開いているため、水面でハリスにゆるみが生じれば
バレてしまう。
  そのため、他の低層魚は水圧調整のための空気袋を持っているが、オニカサゴに
  はその空気袋が無く水圧の変化に強く、取り込みでバラせばそのまま海底に潜っ
  て行ってしまう。
  そこで、タモを用いて確実に取り込む事だ。

さて、来週もオニカサゴの私の推奨タックルとお気に入り料理をお伝えします。
  お楽しみに!