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[伊勢湾の釣魚・カワハギ]VOL.12
「カワハギのプロフィール」
カワハギは漢字で表記すれば皮剥と書き、読んで字のごとく皮を剥いで食べる所か
らこの名がある。
食味は白身の弾力に富んだ身で、薄作りの肝和えなどはフグにも勝るとも劣らぬ美
味だ。
餌取り名人の異名を持つカワハギの捕食方は、餌の動きに追従し釣り人に魚信を与
えることなく、餌をかすめ取ってしまい安易に鈎掛りしないため釣趣があり、故に釣
り人は熱くなり何とか鈎掛りさせようとあれこれ迷い、釣り方は勿論、竿や仕掛に集
魚器やオモリなど、カワハギの興味を引くための工夫を凝らしカワハギと対峙する事
になるのである。
「カワハギの釣法」
カワハギ釣りは大きく分けて次の三つの釣法がある。
1.聞き合わせ釣法。
仕掛の着底と同時に空アワセをしたり、アタリが出なくても絶えず竿を煽ってアタ
リを取り、カワハギの乗りを聞く。
2.タタキ釣法。
仕掛の着底と同時にオモリが海底から離れないように穂先を激しく動かし、餌を踊
らせてカワハギが捕食できないようにさせ、その動きが遅くなったり止まった瞬間
に、それまで餌の動きが早くて捕食することのできなかったカワハギが一気に捕食を
する一瞬を狙い鈎掛りさせる。
3.たるませ釣法。
仕掛の上部に中オモリ(潮流に取り3〜5号程度を使用)を接続し、仕掛の着底と
同時に仕掛を更に送り込み餌を海底に這わた後、竿を起こして仕掛を張りカワハギを
鈎掛りさせる。
上記基本形の他にも、仕掛の落下を着底前に止めたり、空アワセのシャクリを二
段、三段と変化させたりし、餌に追従するカワハギにフェイントを与え鈎掛りを促す
ようにする。
「カワハギの餌」
関東地方ではカワハギ釣りの餌と言えば、アサリのむき身は定番中の定番と成って
いる。
しかし、伊勢湾周辺ではウタセエビに勝る餌は無く、大きいエビは鈎のサイズに合
わせ細かく切って使用し、小さなエビは一匹付とするがエビの頭部まで鈎先が達する
ように深く刺す。
「カワハギのタックル」
竿→1.8m前後の先調子、潮流(オモリ)に対応出来る替え穂先タイプが便利だ。
釣法により設定が異なり、聞き合わせとたるませ釣法は八対二調子を用い、タタキ釣
法は九対一調子となる。
リール→PE3号が100m程巻ける小型で良いが、パワーハンドルタイプが
巻き上げが軽くて良い。
仕掛→ハヤブサのヤジロベエカワハギ仕掛は、鈎が45度の角度で同位置
に2本あり、しかもそれがが二段になっている。
これは、同位置に鈎が2本ある事でカワハギが餌をついばむ時間が長なり、更に4
5度の角度に配備された鈎先は、スプリング効果で餌を押さえ込むカワハギの唇に鈎
を押し戻すため鈎掛かりやすくなる特徴を有している。
集魚器→各社が嗜好をこらしたアクセサリーがある。
オモリ→夜光塗布のものやミラー使用など様々のタイプがある。
「鮮度保持」
カワハギは身はともかく肝が美味しく、その肝の鮮度保持には注意が必要であり、釣
り上げたカワハギは活き締めし海水氷りに漬けて置く。
「お気に入りの料理」
刺身の肝和えや煮付けは良く知られる料理だが、私のおすすめは、薄作りの身に指
先で塩をつまんで振りかけた上に、レモンを一滴絞り食する。
するとレモンの香りが口中に広がった直後とカワハギの旨味がじわじわとにじみ出し
てくる。
また、ゴマ油に塩で生レバーを食しますが、そのゴマ油と塩にカワハギの肝を良くつ
ぶして多めに加え、そのタレに刺身を付けて食すると、ゴマの芳香と塩の辛さが相
まってとても美味しくなる。
さて、次回はヒラメをお伝えします。
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