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[伊勢湾の釣魚・イサキ]VOL.10
「イサキのプロフィール」
伊佐木とも鶏魚とも漢字で表記されるが、前者はともかく後者はイサキの背鰭が鶏
の鶏冠に似ている所から来ているようだ。
イサキの幼魚は4〜5本の縦帯模様があり、成長するとその模様が薄れていくが幼
魚はその模様が濃く、イノシシの子の模様に似ている所からウリンボと呼ばれてい
る。
水深10〜50m程の岩礁地帯の高根廻りに群を作り、夜間は海面近くに浮かび上
がり餌を取る夜行性の魚であり、九州地方ではこの時期夜焚漁(よたきりょう)と
言って船上に灯りをともしたサビキ釣りが盛んである。
産卵期は5月〜9月で、抱卵し腹が大きくなると味がおちる魚が多い中、イサキは
産卵期でも味が落ちないことから、特に梅雨時期のイサキを「つゆイサキ」と呼び高
級料亭などでも使われる。
「イサキの釣法」
この地方のイサキ釣りは大別すると次の二つの釣法がある。
一つは、知多半島の漁師が行う伝統釣法のウズ(この地方のイサキ呼称)釣りであ
り、チョウチンと呼ばれるアンドンビシを各自のコマセの撒き方に合うように、編み
目を調整した自作のものに、アミエビのコマセを詰め植毛の疑似鈎や空鈎を用いた吹 き流し釣りである。
もう一つは、遊魚で行われているオキアミコマセのフカセ釣りで、刺し餌にもオキ
アミを用いた釣法である。
いずれの釣法もコマセの使用は多くなり、必要以上のコマセの使用は釣り場環境や
生態系を壊す事も考えなければ成らない。
そこで、最近注目されるようになった釣り方にウィリングが上げられるが、この釣
り方の良いところは、コマセはあくまでも魚の活性を高めるためにごく少量を使用
し、撒きすぎによる環境への影響が少ない事であろう。
その釣り方とは、ビシカゴの上部の目は少し開き、側面や下部の目はしっかり締め
てシャクリによるコマセの流出がないようにし、アミエビをそのカゴに半分ほど詰め
る。
片テンビンにクッションゴムを接続し、ウィリングの名前の由来であるウーリー ナ
イロン糸を結んだ疑似鈎のフカセ仕掛をセットし指示ダナを中心に誘う。
一連の操作の流れとしては、穂先を水面に向け指示ダナより3mほど深く仕掛を 投
入する。
水面から水平方向に穂先をシャクリ上げ、2〜3秒ほど制止してアタリを待つ。
この時、竿の反発力でビシカゴが浮き上がり頂点に達し、やがて下がり始める。
その際、水圧によりビシの中のコマセが押し出され、上部の目から数匹のアミエビ
が流れ出て潮流に乗り、潮に馴染んで来る仕掛と同調する。
アミエビと仕掛が同調する間が何とも言えず、アタリは穂先がクィックィッと軽く
入る前アタリに続き、大きな突っ込みが穂先を大きく曲げていき、イサキの動きが手
元にも伝わってくる。
ここまでは、アタリがある場合であるが、アタリがなければ指示だなの上方5m位
までは探ってみて、再度仕掛を下ろし上方へ探る事を5度ほど繰り返し、コマセを詰
め替えよう。
「イサキのタクル(ウィリング)」
竿→1.5〜2.1m先調子オモリ負荷50〜60号。
各メーカーから発売されているウィリング表示のものなら可。
リール→4号PEラインが100m程巻ける小型軽量タイプ。
モノフィラの先糸(PEと同号数)10mを直結。
仕掛→小アジ9号程度のウィリー疑似3〜5本鈎。ハリス2〜2.5号、全長3m。
ビシカゴ→60号オモリ一体タイプ。(メモリービシ、シャベルビシなど)
テンビン→片テンビン1.8φ 30cm。
クッションゴム→1φ30cm。
「鮮度保持」
出来る限り生け簀で活かしておき帰港時に活き締めが望ましいが、設備が無い場合
は、その都度活き締めと血抜きをし、多めの氷りに海水を汲み水氷りを作りその中に
入れる。
但し、水氷りに漬けっぱなしの場合は身が締まりすぎてしまい弾力感が損なわれて
しまうため、帰港後水氷りからイサキを取り出し、直接氷りが魚体に触れないように
クーラーボックスの蓋にビニール袋に入れた氷りを吊り下げておく。
「お気に入りの料理」
イサキは何と行っても塩焼きが定番であろう。
勿論、良型は刺身で食すれば良いが、私は鯛飯ならぬイサキ飯がおすすめだ。
作り方は鯛飯同様、だし汁を作り下ごしらえしたイサキを米と一緒に炊きあげるのだ
が、炊きあがった後身をほぐして釜に戻し蒸し上げるが、イサキの骨は真鯛以上に硬
いため、注意し骨を取り除く様に。
さて、次号は鬼笠子釣りを紹介しよう。
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