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藤井流・新イカ釣法
イカは日本人の食生活に馴染み深く、世界中で水揚げされるイカの70%を、日本で消 費されるという。
イカの調理法は多彩を極め、刺身や天婦羅、焼きもの、煮もののほかにも、塩辛や沖 漬け、乾物のスルメといった保存食まで、枚挙に遑がない。
ところが、イカは秒刻みで鮮度が低下するといわれ、流通の発達や冷凍冷蔵の保存 技術がいくらよくなった昨今とはいえ、釣り人の特権である、産直の鮮度にはかなわ ないだろう。
そのイカだが、この地方の沖釣りの対象となるイカは、アオリイカ、ケンサキイカ (別称・日本海側はマイカ、太平洋側はアカイカ)、スルメイカ、ヤリイカの4種類 が上げられるが、今回はツツイカのみを取り上げ、アオリイカはまたの機会とする。
釣期はケンサキイカが初夏から晩秋、スルメイカは初春から晩秋、ヤリイカは初冬 から初夏となる。
釣り方はそれぞれ異なるが、大別すると、日中釣りと夜釣りとに分けられ、通常、ハリ 数5〜7本の胴突仕掛けで、日中釣りにはプラヅノ、夜釣りには浮きスッテを用いる が、形状や色、サイズなど、何がよいのか釣り人が迷い悩むところだ。
何れにしても、イカ釣りは、竿をシャクリ、仕掛けを適宜動かさなければイカの乗 りは望めなく、非力な女性や子供には重労働であることは否めない。
そこで、激しいシャクリをしなくても、置き竿でも簡単に釣れる仕掛けはないもの かと、数年前から試行錯誤の末考案したのが、今回、国際つり博2004とフィシン グショーOSAKA2004で提案した、「船イカ一筋」エギ戦略・棚探り仕様と棚 直撃仕様の仕掛けで、6月にハヤブサから発売予定である。
棚探り仕様は、仕掛けの間隔が2.5mと広く、全長12mの5本バリ仕掛けで、イカ のタナがボケたり、何処にいるのか探るのに適している。
棚直撃仕様は、仕掛けの間隔が1.3m、全長7mの5本バリ仕掛けで、ピンポイント を攻めるのに向いていて、海底付近がタナになる場合や、タナが変わらない場合に用いる。
どちらの仕掛けも、エギの動きを生かすためにハリスが45cmと長いのが特長で、仕 掛けの誘い上げや落とし込みに、船イカ専用設計のエギは水平姿勢を保ち、仕掛けが 静止すれば幹糸に向かいゆったりと泳ぐことが、イカの食性に強烈にアピールし、抜 群の効果を発揮する。
従って、日中のケンサキイカやヤリイカの場合は、海底付近がタナになるため、海底を 小突くように竿をゆっくり動かし誘いをかけた後、仕掛けが静止する時間を長く取る ことがポイント。
夜釣りのスルメイカやケンサキは食物連鎖を利用した釣りのため、時間経過ととも にタナが高くなる傾向がある。
そのため海底から水面下までタナを探ることになるが、置き竿のまま電動リールを最低 速度巻き上げれば、船の揺れを竿が受け、仕掛けの動きに変化が出て誘い効果を発揮する。
〈フィッシングプロアドバイザー・藤井道雄〉
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